みなさまこんにちは!
オフィスレイアウト神戸の中村です(^^)
9月に入りましたね!暑さも少し和らぎ、夜もヒヤッとする時間も増えました。体調管理にはお気を付けください。
毎年9月1日は「防災の日」です。
避難訓練が行われる企業や、防災についてのミーティングなどを行う企業もあると思います。
前回、オフィスの防災対策の重要性についてのお話をしました!
【関連記事】「毎年9月1日は防災の日!オフィス防災を見直そう」
災害はいつ起こるかわかりません。直近では台風や大雨、ゲリラ豪雨など、予想していなかった災害も増えており、企業の防災対策の重要性がさらに高まっています。
「9月1日の防災の日」は、事前にできる対策や見直しを行う良い機会です!
今回は、オフィスの防災(2)「企業の防災備蓄義務とは?オフィスで必要な備品・備蓄」をご紹介します。
企業防災の目的は?
企業防災とは、自然災害が発生した場合の企業が取り組むべき災害対策のことです。個人で行う災害対策とは少し違います。
「防災」と事業の継続」という2つの観点があります。
「防災」は、従業員や顧客の安全 を確保し、帰宅困難者の発生を防ぐ対策
建物の耐震補強・食料品の備蓄や防災訓練などを行います。
「事業継続」は、事業継続計画(BCP)対策、マニュアルなどを制定する対策
BCPとは災害などの大きな出来事が起こったときに、二次被害を最大限に食い止め、会社を継続させるために、その手順や手段を取り決めるものです。マニュアル化し、企業で取り組みます。
企業が取り組む対策の一つに、「防災備蓄をする」というものがあります。
防災備蓄義務とは?
災害に備えるための対策として、事前に食料などをストックすることを「防災備蓄」といいます。
2011年の東日本大震災で約515万人の帰宅困難者が発生したことを機に、2013年4月「東京都帰宅困難者対策条例」が施行されています。
その中には、「従業員の食料の確保・備蓄をする」というものがあります。
震災発生時は、いろいろな交通機関が停止、多くの人が帰宅することができませんでした。災害はいつ起こってもおかしくありません。水や食料が不足する事態にならないように、企業が防災備蓄などの対策を行うことが重要なのです。
東京都帰宅困難者対策条例は「努力義務」なので、法律で罰則があるわけではありません。ですが、東京都の多くの企業は、防災備蓄品を用意しているケースが大半です。
従業員を守るために、防災備蓄対策を行うことが求められています。
オフィスで必要な備品・備蓄とは
「人命救助は3日間(72時間)がタイムリミット」ということから、防災備蓄は、3日分確保することが推奨されています。
オフィスで必要な備蓄
水・食料品
公的な支援節が手元に届くまで時間がかかります。一番必要な水と食料品、水は、一人あたり1日3リットル、食料品は一人あたり1日3食、どちらも最低3日分が必要です。
毛布などの防寒グッズ
季節を問わず、全身を温める毛布やアルミ製の防寒グッズが必要不可欠です。
衛生用品
トイレットパーパーやマスク、歯ブラシ、消毒液、絆創膏などの救急セットや、医薬品、生理用ナプキンなど最低限の衛生用品が必要です。
災害時に役に立つ備品
携帯用トイレ、ヘルメット、ライト、非常用発電機など必ず必要ではないけれど、準備ができると役に立ちます。
企業が防災備蓄に取り組むためのポイント
企業が防災備蓄に取り組むために意識するポイントがあります。
防災備蓄品はすぐに取り出せる場所に保管しておくこと
・使用していない部屋
・1人1セット、従業員のデスクに配布
・倉庫
フロアに分散して保管する
すべての防災備蓄品を1カ所に保管してしまうと、配布するのに時間がかかる可能性があります。分散して保管をしましょう。
何がどこにあるかひと目で分かるようにしておく
非常時に素早く防災備蓄品を取り出せるように、整理しておきましょう。
段ボールを開けなくても中身がわかるようにします。
消防法に触れないように注意する
防災備蓄を行っていても、災害備蓄品の管理がきちんとできていなければ消防法令違反になる可能性もあります。
・防災備蓄品の段ボールが通路をふさがないようにする
・スプリンクラー設備に触れていないか確認する
備蓄の保管方法には注意しなければなりません。
備蓄・備品を管理する!
災害備蓄品には、水・食料のように消費・消費期限があるものや、薬には使用期限があります。期限切れたままにならないように、定期的に確認が必要です。
在庫管理に役立つ2つの方法
ローリングストック法
消費・賞味期限や使用期限が古いものから定期的に使用して、不足分を買い足す備蓄法です。期限が切れる前に使用できます。
在庫管理表で消費期限を把握する
- 購入日
- 使用期限や消費期限
- 数量
- 防災グッズの種類
- 保管場所 など
在庫管理表で上記の内容を管理するようにしましょう。
災害が発生した際は、まず社員の安全第一を
災害はいつ発生するかはわかりません。普段から従業員の防災意識を高めましょう!安全な場所の確保、水や食糧、薬などの必需品を必ず備蓄をし、その後、企業防災の備品・備蓄チェックは定期的に確認を行いましょう!
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