みなさん、こんにちは(^^)
今回は、オフィスの照明について。照明って空間にとってはとても大事な存在。明るい雰囲気にするのはもちろん、落ち着いた雰囲気にもできますし、空間づくりにおいてとっても大切なポイントです。
そこで、「オフィス 照明 おしゃれ」をテーマに、見た目の良さと働きやすさを両立させる照明計
画をプロの視点で解説していきます!受付から会議室、執務エリアまで、空間ごとのアイデア・器具選び・配灯の考え方・失敗しやすいポイントまで網羅。明るさや色温度の基本、スマート制御、内装や天井条件に合わせた最適解も押さえます。
おしゃれなオフィス照明がもたらす効果とは?
いろんな効果がありますが、主にはこちらの4つ。
- ブランド体験の向上:受付やラウンジの第一印象が格段にアップ。
- 集中力・生産性の改善:タスクに合った明るさとグレア対策で目の疲れを軽減。
- 採用・定着率に寄与:写真映えする環境は採用広報にも効果的。
- 来客満足の向上:打合せの可視性やプレゼンの見やすさが向上。
おしゃれと機能を両立する基本設計の考え方
おしゃれにもしたいけど、作業の邪魔になったりしないような用途に合わせたものをきちんと選びたいですよね。大事なポイントをまとめていきます。
タスク・アンビエント・アクセントの三層構成
- タスク:デスク上の実作業を照らす(直下の明るさ・均一性)。
- アンビエント:空間全体のベース照明(ライン照明・ベースライト)。
- アクセント:ロゴ壁、アート、植栽を引き立てるスポットや間接照明。
色温度と演色性の使い分け
- 受付・来客エリア:やや暖かめ〜中間色(おおよそ3500K〜4000K)で上質感。
- 執務エリア:中間色〜やや白色(おおよそ4000K〜5000K)で文字の判読性を確保。
- 演色性:肌や紙、製品色が自然に見えるように高演色(一般にRa80以上、見せ場はRa90以上を検討)。
まぶしさと映り込みのコントロール
- グレア対策:拡散カバーやルーバーで光源の直視を減らす。
- 画面映り込み:ディスプレイに対し斜め上からの配灯、面発光や間接を活用。
- 照度のムラ:通路とデスクのコントラストをつけつつ、作業面の均一性は確保。
体内リズムを意識した照明
- サーカディアン対応:午前はすっきり、午後は落ち着きへと緩やかに変化する調光・調色。
- バイオフィリック:植栽×ウォールウォッシャーで自然感のある陰影を演出。
シーン別おしゃれ照明アイデア
受付・エントランス
- ライン照明で動線を描く。ロゴ壁はウォールウォッシャーでフラットに。
- ペンダントで素材感(真鍮・木・ファブリック)をプラス。
- 足元やカウンター下に間接照明を忍ばせて浮遊感。
ワークスペース
- 均一なベースライト+各席のデスクライトで疲れにくい環境。
- トラックレールにスポットを組み合わせ、島ごとに光をチューニング。
- 紙資料が多い島はやや高めの明るさ、モニター中心の島はグレア抑制を優先。
会議室・プレゼン
- 三回路(全灯/会議/プレゼン)でシーン切替。プロジェクター時は壁面をうっすら残光。
- テーブル直上はグレア低減ペンダントやラインで顔映りを良く。
- オンライン会議用にフロントフィル光を用意すると表情が明るく見える。
リフレッシュ・カフェ
- 暖かめの色温度×小粒ペンダントでカフェ感を演出。
- 棚やニッチに間接照明。素材の陰影で写真映え。
フォーカスブース・集中席
- 手元だけを狙うタスクライト+周囲はやや暗めで没入感。
- 鏡面やガラスは反射を避ける角度で配灯。
動線・廊下
- 連続ライン照明でオフィスの“背骨”を作る。
- 壁面をなでるウォールウォッシュで奥行きと清潔感。
天井や内装条件別の器具選び
スケルトン天井
- トラックレール+スポットで配線もデザインに。
- ダクト・梁の影を計算し、必要部位は間接で補う。
低天井
- 薄型ベースライトや面発光で圧迫感を軽減。
- 壁面を明るくして垂直面の明るさを確保、空間が広く感じる。
素材との調和
- 木質×ウォーム寄りの光、コンクリ×ニュートラルでクールに。
- 金属やガラスが多い空間は拡散系でギラつきを抑制。
調光・調色とスマート制御で賢くおしゃれ
- プリセットシーン:受付、通常業務、来客、清掃などをワンタップ。
- センサー連動:人感・明るさで自動制御。省エネと快適さを両立。
- デイライトハーベスト:窓際だけ自動減光し、自然光を活かす。
- 会議予約連動:予約開始に合わせて照明と空調をスタンバイ。
おしゃれ照明で失敗しがちなポイント
- 明るさのムラ:見せ場だけ明るく、作業面が暗い。
- まぶしさ:裸電球や高出力スポットの直視で疲労増。
- 色温度のちぐはぐ:受付は暖かいのに会議室が青白すぎるなど統一感不足。
- 映り込み:ガラス会議室で照明が鏡のように反射。
- 器具選びの過多:種類を増やし過ぎて雑多な印象に。
すぐ使えるレイアウトレシピ
ミニマル×洗練の受付
- 天井に連続ライン照明を1〜2本通し、床→ロゴ壁をウォッシュ。
- カウンター下に間接で浮かせ、仕上げ材の質感を強調。
集中しやすい執務エリア
- ベースライトで均一照度を確保し、各島に調光スポットを追加。
- 必要な席だけデスクライトで微調整、個々の好みに合わせる。
写真映えするラウンジ
- テーブル上は小ぶりのペンダントを等ピッチで。
- 棚や植栽に間接とスポットで陰影を。
導入ステップと目安の流れ
- 現地調査:天井高、窓、反射・素材、既存配線を確認。
- 要件ヒアリング:働き方・席配置・見せ場・撮影ニーズ。
- 照明コンセプト策定:三層構成と色温度の方針決定。
- 配灯図・簡易シミュレーション:明るさとグレアの目安を可視化。
- モックアップ:要所の試験点灯で質感を確認。
- 施工:夜間や休日工事で業務影響を最小化。
- 調整・引き渡し:シーン設定、スタッフへの運用レクチャー。
よくある質問
どのくらいの明るさが目安ですか
作業面は読み書きが快適に行えるレベルを確保し、面ごとのムラを抑えるのが基本。窓際は自然光を活かし、内側は照明で補います。
色温度は統一した方が良いですか
空間ごとに目的が違うため、ゾーン別の最適値に調整するのが鍵。受付やラウンジは少し暖かく、執務はニュートラル、集中席は眩しさを抑えた手元重視が目安です。
配線が見えるのが不安です
スケルトン天井はダクトレールで配線自体をデザイン要素に。低天井は薄型器具や間接で圧迫感を軽減します。
おしゃれを保つ運用とメンテナンス
- シーンプリセットを実運用に合わせて毎季見直し。
- 器具の定期清掃で光量低下と色ムラを防止。
- 植栽やアートの位置を変えたらスポットの角度も再調整。
オフィスレイアウト神戸ができること
- オフィスレイアウト設計と一体での照明計画・配灯図作成
- 電気・照明・空調工事、配線・ネットワーク・LAN工事の一括対応
- オフィス内装工事やパーテーション・間仕切り工事と連動した光の演出
- サイン・看板工事×照明でロゴ壁を美しく見せる実装
- オフィス家具・ラグジュアリーオフィス家具と調和する器具選定
- オフィスグリーン×スポット/間接によるバイオフィリック演出
- オフィスセキュリティや撮影ニーズに配慮した明暗設計
- 原状回復工事までのワンストップ対応
まとめ
おしゃれなオフィス照明は、単なる器具選びではなく三層構成・色温度・グレア・内装との調和・制御をトータルで設計することが肝心です。受付は印象、執務は疲れにくさ、会議室は見やすさと表情映え、ラウンジは写真映えと寛ぎ。目的ごとに最適解を積み重ねることで、機能とデザインが両立したオフィスが実現します。
配灯図の作成から施工・シーン設定まで、オフィスレイアウト神戸がワンストップでご支援します。まずは現地調査と簡易シミュレーションからご相談ください。