オフィスのコンセント増設は可能?基本を押さえよう
パソコンやディスプレイ、複合機、サーバーなどの機器が増えるにつれ、オフィスの電源不足は深刻な問題になります。延長タップの多用はブレーカー落ちや発熱・火災のリスクに直結します。そこで有効なのがコンセント増設工事です。建物の構造や受電容量を確認すれば、多くのオフィスで安全に増設が可能です。
増設が必要になる代表的なシーン
- レイアウト変更で各席に電源が届かなくなった
- テレワーク普及でモニターや周辺機器が増えた
- サーバーラック・3Dプリンターなど高負荷機器を導入
- タップが床を這い、美観と安全性が損なわれている
電気容量と分電盤のチェックは必須
まずは主幹ブレーカーの契約容量を確認しましょう。既存回路で余裕がない場合は、分電盤の回路追加や契約アンペア変更が必要になることもあります。専門業者が負荷計算と電圧・電流測定を行い、安全率を含む設計を行います。
コンセント増設工事の流れ
1. 現地調査とヒアリング
レイアウト図や天井・床下の配線ルートを確認し、使用機器の消費電力をヒアリングします。
2. 配線・位置設計と見積もり提出
- 配線経路(床下・天井裏・OAフロア)を決定
- 増設個所(壁面・床用コンセント・モール)を図面化
- 工事時間帯(夜間・休日)と養生範囲を算定
- 見積書と工事計画書を提出
3. 施工
- ブレーカー遮断・停電作業
- ケーブル配線・コンセントボックス取付
- 絶縁抵抗・接地抵抗・漏電ブレーカー試験
- 復電後に動作・負荷テスト
4. 引き渡しと書類提出
工事完了報告書、保守マニュアル、写真台帳をお渡しします。消防・ビル管理者への届け出が必要な場合は代行可能です。
コンセント増設にかかる費用相場
工事内容 | 概算費用(税別) |
---|---|
壁面コンセント1口追加(既存回路) | 15,000〜25,000円 |
床用コンセント(OAフロア) | 20,000〜35,000円 |
分電盤回路追加+専用線 | 40,000〜80,000円 |
主幹ブレーカー容量アップ | 50,000〜120,000円+関西電力工事費 |
※夜間・休日施工、天井高や什器移動の有無で変動します。
コンセント増設の注意点と法令
建築基準法・消防法
オフィスビルによっては防火区画貫通部の処理が必須です。シーリング材やケーブル貫通スリーブを用い、消防検査に適合する必要があります。
管理会社・貸主との調整
原状回復義務の観点から、工事前に貸主へ書面で申請を行うことが一般的です。オフィスレイアウト神戸では書類作成と交渉をワンストップで代行します。
高負荷機器は専用回路がおすすめ
- サーバー・NAS・UPS
- 大型複合機・印刷機
- 3Dプリンター・CNC加工機
共用回路ではなく専用ブレーカーで配線することで、他回路への影響を防ぎます。
よくある質問
Q. 休日に施工してもらえますか?
A. はい、土日・深夜帯の対応が可能です。追加費用は発生しますが、業務を停止せずに工事できます。
Q. 机上から届く位置にコンセントを付けたい
A. 机上面にクランプ式タップや天板下にワイヤリングダクトを設置する方法があります。安全面から市販タップの多段接続は不可です。
Q. テナント退去時は撤去が必要?
A. 原則として原状回復が求められますが、電源系統は次の入居者が利用するケースも多いため、事前に管理会社と協議します。
オフィスレイアウト神戸のワンストップサポート
当社は電気・照明・空調工事や配線・ネットワーク・LAN工事をはじめ、レイアウト設計から原状回復までフルサポート。コンセント増設と同時にOAフロア工事やサイン工事、オフィス家具のレイアウト変更も一括で対応できます。
- 現地調査・設計・見積もり無料
- 夜間・休日の短工期施工
まとめ
コンセント増設は「安全」「効率」「美観」を同時に改善できるコストパフォーマンスの高い施策です。延長タップの乱用でヒヤリとする前に、ぜひ専門業者へご相談ください。オフィスレイアウト神戸なら、配線計画から施工・メンテナンスまでワンストップでご提供します。
お気軽にお問い合わせください。