「配って終わり」から「成果が残る」へ。
本記事は、ノベルティの企画・制作・配布・計測までを一気通貫で設計し、販促効果を最大化するための実践ガイドです。展示会・店舗集客・採用・EC同梱など、用途別の勝ち筋も具体化。
ノベルティが「効く」条件を明確化する
目的をひとつに絞る
- 来店・来場の促進(例:店舗クーポン、展示会ブース誘導)
- リード獲得(例:名刺獲得、フォーム登録、LINE追加)
- 商談化・購入の後押し(例:サンプル同梱、二段階特典)
- ブランド想起の定着(例:長期使用アイテム、デスク常駐)
ゴールは必ずひとつ。「認知も獲得も売上も」は薄まります。まずKGI(例:新規リード300件)→主要KPI(スキャン率、登録率、商談化率)を設定します。
ファネルに合わせた役割設計
- 認知:通行中に目に入る配布物(うちわ、ステッカー、ショップバッグ)
- 興味:触れて試せるもの(サンプル、ペン、メモ、ウェットティッシュ)
- 比較:価値を説明できるもの(冊子、使い方カード、ミニカタログ)
- 行動:明確なオファー(クーポン、抽選、期間限定特典)
「もらって終わり」を防ぐ仕掛け
ノベルティ×デジタル連動が必須
- QRコード+短縮URL+UTM:流入とCVを確実に計測
- LPは“特典前提”設計:QR遷移先で即ゴール(登録/予約/購入)
- その場完結UI:フォームは5項目以下、SNSログイン、1タップ追加
- 二段階オファー:
①受取特典(ノベルティ)→②登録後特典(クーポン/抽選/限定DL)
場面別の勝ちパターン
- 展示会:
「列発生→スキャン→登録→商談化」。
配布時にその場スキャンを促進するため、スタッフのトークスクリプトとQRを印刷したトレー台紙を用意。 - 店舗・イベント:
レジ前で“あと一押し”。
当日限定クーポンとセットで平均単価UP、次回再来店クーポンでLTV設計。 - 採用:
会社説明×長期利用アイテム(ノート、ボトル)。
エントリーQRとOB訪問予約の同居が◎。 - BtoB訪問:
商談で使える実用系(付箋、クリップボード、USBケーブル)。
面談後の「フォロー資料DL」QRを同梱。
アイテム選定の原則とおすすめカテゴリ
長く使われる=想起回数が増える
- デスク常駐:ボールペン、メモ、付箋、マウスパッド、卓上カレンダー
- 外出同伴:エコバッグ、ボトル/タンブラー、スマホスタンド、ケーブル
- 衛生・防災:ウェットティッシュ、除菌スプレー、簡易防災セット
- コミュニティ向け:ステッカー、缶バッジ、アクリルスタンド、Tシャツ
当社「オリジナルグッズ制作.com」では、文具・ボトル・エコバッグ・タオル・モバイルアクセサリー・カレンダー・防災・アパレル・アクリル/缶バッジ/ステッカーなど幅広く対応可能。小ロット名入れから量産、オリジナル形状までご相談ください。
名入れ・印刷方式の選び分け
- シルク/パッド印刷:コスパ良好。単色ロゴに強い
- フルカラー(UV/インクジェット):写真や多色表現に
- レーザー刻印:高級感と耐久性(ボトル、金属ペン)
- 転写/昇華:布物や曲面大面積に有効
デザインで成果を変えるコツ
“伝わる”面積配分
- 面積の50%はオファーとQR(カード/台紙同梱が有効)
- ブランド要素は1~2点(ロゴ+コアカラー)に絞る
- 使用シーン訴求:使っている手元写真やピクトで直感化
コピーは「行動」を書く
- 悪い例:ブランド名とロゴだけ
- 良い例:本日中の登録で500円クーポン / 来店予約で抽選エントリー
費用対効果を最大化する設計
基本指標
- CPD(Cost per Distribution)=配布単価
- CSR(Scan Rate)=スキャン率
- CR(Conversion Rate)=登録/予約/購入率
- CPL / CPA=リード/獲得単価
- ROI=(増分売上-総コスト)÷総コスト
ざっくり試算テンプレ
配布数 5,000個 配布単価 120円 → コスト 600,000円 スキャン率 20% → スキャン 1,000 登録率 40% → リード 400 商談化率 20% → 商談 80 受注率 25% → 受注 20 平均粗利 30,000円 → 粗利 600,000円 ROI = (600,000 - 600,000) ÷ 600,000 = 0(打ち返しゼロ) → スキャン率25% or 平均粗利UP or 単価見直しが必要
導線を強化する“二段階特典”の設計
おすすめ構成
- 受取特典:ノベルティ本体+その場スキャンで“即時メリット”
- 登録後特典:フォーム完了後に特典②(クーポン/抽選/限定DL)
- フォロー特典:翌日メールで期限付き追いクーポン
“即時”→“継続”→“期限”の三段リズムで行動を促します。
使えるテキストとテンプレ
スタッフ配布トーク(展示会/店舗)
来場特典です。こちらにQRがありますので今スキャンいただくと追加特典が出ます。10秒で完了です。
アンケート設問(5問以内)
- 本日知ったきっかけ
- 興味のあるカテゴリ
- 導入/購入予定時期
- 活用用途
- 連絡手段の希望
スケジュール逆算と品質管理
一般的な工程の目安
- 企画・見積
- デザイン制作・校正
- 試作(任意)
- 量産・名入れ
- 検品・個装
- 納品・現場搬入
重要:イベント日から逆算し、輸送・予備数量・現場保管スペースまで手配。食品・衛生品は期限・ロット管理も徹底。
よくある失敗と回避策
失敗あるある
- QRの遷移先が汎用トップページ→専用LP必須
- 配布物にオファーがない→即時特典を明記
- 在庫を余らせる→日別配布上限と“配り切り計画”
- デザインが細かすぎて視認性低下→要素3点以内に
- 法規の見落とし→最新のルールを事前確認
ルールと注意事項
景品・表示・著作権の基本姿勢
- 販促品や懸賞には上限や表示に関するルールが存在します。
- キャラクターや写真の利用は必ず権利元の許諾を取得。
- 食品・化粧品等は表現に関する業法の確認を徹底。
不明点は当社にご相談ください。最新ルールを踏まえ、ご提案から制作まで伴走します。
目的別レコメンドと成功の型
展示会で名刺と商談を増やす
- 配布:実用性の高いボールペン+台紙QR+当日限定特典
- 導線:スキャン→フォーム10秒→カタログDL→商談予約
- KPI:スキャン率25%、商談化率20%を目標に設計
店舗で客単価と再来店を上げる
- 配布:買い上げ金額に応じた限定エコバッグ
- 導線:次回クーポンをLINE配布、リマインド配信
- KPI:再来店率、次回来店までの日数短縮
採用イベントでエントリー数を伸ばす
- 配布:長期利用ノート+会社解説カード+エントリーQR
- 導線:その場エントリー→OB訪問予約→社内見学
チェックリスト(保存版)
企画前
- 目的とKGI/KPIをひとつに絞ったか
- ターゲットの使用シーンを定義したか
- 法規・権利の確認ルートを確保したか
制作時
- QR+短縮URL+UTMの3点セットを入れたか
- オファー文言は大きく、行動を明記したか
- 名入れ方式は素材と数量に適合しているか
配布運用
- 日別配布上限と配布場所の割当を決めたか
- スタッフの配布トークを統一したか
- スキャン→登録→フォローまでの自動化を設定したか
計測・改善
- 流入元別のCVRを毎週レビュー
- オファー文言とLPのABテスト
- 次回は使用率の高いアイテムへ集中投資
まとめ
ノベルティは「配った数」ではなく「動かした数」で評価する時代です。目的を絞り、デジタル連動で可視化し、改善を回す。オリジナルグッズ制作.comは、アイテム選定からデザイン、名入れ・量産、現場運用、計測まで一気通貫でご支援します。まずは課題とゴールをお聞かせください。