置くだけでゾーニング 可動式パーテーションで防音と集中空間をつくるコツ

オフィスの増員・レイアウト変更・来客導線の見直しに「すぐ効く」解決策が、工事不要の可動式パーテーション(ローパーテーション/キャスター付きパーテーション)です。
床や天井に固定せず、置いて連結するだけ。ABWやフレキシブルオフィスの考え方とも相性がよく、会議・集中・雑談・来客などの用途に応じて素早くゾーニングできます。
神戸を中心に多数のオフィスを支援してきた視点から、選び方・レイアウト・防音対策・導入手順・チェックリストまでを網羅的に解説します。

可動式パーテーションとは

固定工事不要で空間を仕切る家具的ソリューション

  • 床・天井へビス止めしないため原状回復リスクが低い(退去時のコストを抑制)。
  • キャスター付きや軽量パネルなら1~2人で即日レイアウト変更が可能。
  • 有孔・吸音・透明(ポリカ・ガラス風)・木目など多様な意匠で景観を損ねない。
  • 連結金具・マグネット・ジョイントポールなどでL字/コの字/波形など自在に構成。

導入メリット

スピードと柔軟性で働き方の変化に追従

  • スピーディー:発注から設置まで短納期。工事日程の制約が少ない。
  • 柔軟性:席増減・プロジェクト発足・来客イベント時に即応。
  • コスト最適化:造作壁より初期費用・撤去費用を抑えやすい。
  • 心理的安全性:視線カット・残響抑制で集中しやすい環境に。

種類と素材の選び方

用途から逆算する基本の考え方

  1. 何を解決したいか(視線・音・動線・セキュリティ・景観)。
  2. 高さ(例:立位の視線を切るなら1800mm前後、座位中心なら1500~1600mm目安)。
  3. 幅・連結方式(900mm/1200mm幅を基準にT字・L字・コの字を構成)。
  4. 素材(吸音フェルト、有孔、ポリカーボネート、木目、スチール等)。
  5. 可動性(キャスター有無、ストッパー、重量)。
  6. 安全・法規(防炎、避難経路、照明・空調・スプリンクラーの干渉)。

代表的なタイプ

  • 吸音パネル型:会議・Webミーティングの音漏れ軽減、集中ブース向け。
  • 半透明ポリカ型:明るさを保ちつつ視線を緩やかに遮断、通路や受付周りに。
  • マグネット/ジョイント連結型:レイアウト可変性重視。T字・L字が手早く作れる。
  • キャスター付き自立型:イベントや多目的スペースを素早く切替。
  • アコーディオン/カーテン型:広い面積の一時的仕切りに有効(遮音は限定的)。

防音・吸音のポイント

期待値コントロールと組み合わせが肝

  • 可動式単体で完全防音は困難。目的は「音の直進を遮り、反響を抑えて伝わりにくくする」。
  • 吸音材(フェルト・有孔・繊維系)を面積確保。特に対面する壁面の反射を抑制。
  • 上部・床の隙間がある構造では、天井や床の反射対策も併用を。
  • 電話ブースやWeb会議エリアは、床のカーペット・天井の吸音材・カーテンと組み合わせる。
  • 音源(スピーカー・人の口)に対して直角に配置し、視線も遮ると効果体感が上がる。

安全・法規と運用の注意

防炎・避難・設備干渉をチェック

  • 防炎性能:不特定多数が利用するオフィスでは防炎品を原則採用。
  • 避難経路:通路幅の確保、非常口・消火器の視認性。
  • 設備干渉:空調吹出口・リターン、照明センサー、スプリンクラーの散水障害に注意。
  • 転倒防止:連結金具・ベース形状・キャスターのロックで安定性を確保。

レイアウト事例

集中ブースの島型配置

  • H1600~1800の吸音パネルで4席をコの字に囲い、出入口は1方向に。
  • 通路側は半透明で明るさ確保、内側は吸音で反響を抑制。

Web会議コーナーのコーナー配置

  • 壁際にL字で設置、背面に吸音、側面は半透明で圧迫感を軽減。
  • 床はラグやカーペットタイルで足元反射音を低減。

受付前の来客導線整理

  • 半透明パネルで自然な待機ラインを形成。サインスタンドと併用。
  • 混雑時はキャスターで列形成を拡張、閑散時は収納エリアへ退避。

執務とリフレッシュの緩やか分離

  • 腰高~H1500のパネルで視線のみカット。天井面の明るさを活かして開放感を維持。

導入手順

現状把握から試し置きまでの流れ

  1. 課題の明確化:音・視線・動線・来客・セキュリティの優先順位を決定。
  2. 採寸と制約確認:通路幅、天井高、柱・梁、空調・照明・スプリンクラー位置。
  3. レイアウト案作成:T字/L字/コの字/波形の複数案をABW視点で検討。
  4. 素材選定:吸音・半透明・木目などをゾーンごとに最適化。
  5. 試し置き:一部導入で効果検証(音・動線・視線・採光)。
  6. 本導入・運用ルール:移動手順・保管場所・清掃方法・通路確保のルール化。

失敗しないチェックリスト

購入前の要点確認

  • 高さは座位/立位の視線どちらを主に遮るか。
  • 幅は既存家具モジュール(デスク幅)と整合しているか。
  • 連結方式(マグネット・金具)が運用者でも簡単か。
  • キャスターはロック付きか、ベースの張り出しで足元の躓きを防げるか。
  • 素材は防炎対応か、清掃のしやすさはどうか。
  • 避難経路・非常設備の視認性・アクセスを損ねないか。

設置後の検証ポイント

  • 反響や音漏れが気になる箇所に追加吸音を実施。
  • Web会議での相手側の聞こえ方をオンラインで確認
  • 通路のすれ違い寸法、台車・車椅子の通行を実地チェック。
  • パネル移動の担当・導線・収納を明確化。

よくある質問

完全防音はできますか

可動式のみで完全防音は難しく、目的は「音の直進遮蔽と残響低減」。吸音材や床材、天井処理との併用で体感を大きく改善できます。

地震や転倒が心配です

連結で剛性を高め、キャスターはロック。動線側のベース出を抑えつつ、出入口は広めに確保します。高さ・幅・重量のバランス設計が重要です。

消防・設備は大丈夫ですか

防炎素材の採用、避難経路・非常口・消火器の視認性確保、空調・照明・スプリンクラーの干渉回避を事前にチェックします。

オフィスレイアウト神戸ができること

可動式パーテーションを軸にオフィスを最適化

  • レイアウト設計:ABW/ゾーニングを踏まえた配置と動線設計。
  • プロダクト選定:吸音・半透明・木目など、用途別に最適素材をセレクト。
  • 試し置き・効果検証:音・視線・動線の実測・体感評価。
  • 周辺工事の一括対応:オフィス内装、電気・照明・空調、配線・ネットワーク、OAフロア、サイン・看板、セキュリティ、原状回復、オフィスクリーニング、防災対策、オフィスグリーン、オフィス家具・ラグジュアリー家具、ノベルティ制作 など。

まとめ

スピード・柔軟性・景観を同時に叶える

  • 工事不要の可動式パーテーションは、短納期でレイアウト課題を解決する即効策。
  • 防音・採光・動線・安全の視点を押さえ、素材と高さを用途に合わせて選定。
  • 試し置き→検証→最適化のプロセスで、費用対効果を最大化。

神戸エリアでの導入は、設計・選定・試し置き・運用までワンストップで支援可能です。まずは課題ヒアリングと現地採寸からご相談ください。



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