オフィス入口の社名サイン看板で企業イメージを高める
エントランスは訪問者が最初に目にする「企業の顔」。
社名サインやロゴ看板の完成度は、信頼感・清潔感・先進性といった第一印象を大きく左右します。
サインの種類と素材の選び方・読みやすさの設計・照明のコツ・費用と納期の目安・賃貸での注意点まで、実務で使える知見をまとめました。
社名サインの主な種類と素材
切り文字サイン(金属・アクリル)
- 金属切り文字:ステンレス(ヘアライン/鏡面)や真鍮が定番。重厚感と高級感。
- アクリル切り文字:軽量で発色が良い。5〜10mm厚が多く、コスパと自由度が高い。
- 浮かし金具で5〜15mm壁からオフセットすると陰影が生まれ、立体感が増す。
箱文字サイン(発光タイプ)
- バックライト:壁側へやわらかい光を回し、上質な雰囲気に。
- 前面発光:視認性が高く、暗いエントランスや夜間点灯に有効。
- LED内蔵で省エネ・長寿命。電源取り出しとメンテスペースを計画に織り込む。
サインプレート(ガラス・アクリル・木製)
- ガラス/アクリル+裏面印刷:ロゴのエッジが美しく、清潔感が出る。
- 木製プレート:ナチュラルさや温かみ。外装や家具の木目と統一すると効果的。
ウィンドウサイン(ガラス面)
- ロゴや営業時間、セキュリティ注意などを視線の高さに配置。
- すりガラスタイプのシートはプライバシー確保と上品さを両立。
スタンドサイン・自立看板
- エレベーターホールや共用部での誘導サインとして有効。
- 移設・差し替えが容易なため、入居テナントが多いビルで活躍。
デジタルサイネージ
- 動画や多言語対応で案内性を強化。来訪者属性に合わせた表示が可能。
- 光の反射・映り込みを抑える設置角度と輝度設定が重要。
デザインの基本原則
視認性の設計(文字サイズ・配置)
- 文字高の目安:視認距離1mあたり10〜15mm(最小)/15〜20mm(快適)。
例:3m離れて読む→文字高30〜60mm、5m→50〜100mm。 - ロゴ横の社名英字は細くなりがち。英字は太さと文字間を一段階強めに調整。
- 視線の中心(床から1400〜1500mm付近)に主要情報を配置。
コントラストと配色
- 背景と文字の明度差をL*で大きく取り、読ませたい要素の色相を限定。
- 金属素材×濃色壁、白文字×濃色壁、黒文字×白壁など高コントラストが基本。
フォントと余白
- 角が立ったサンセリフはモダン、ヒューマニスト体はやさしさ。企業トーンと一致させる。
- 文字周囲には文字高の1〜2倍の余白を確保し、密度を下げる。
照明計画(演色性・色温度・グレア)
- 色温度目安:上質感重視は3500〜4000K、クールな先進性は4000〜5000K。
- 演色性Ra90以上でロゴ色の再現性を担保。
- 眩しさ(グレア)対策にウォールウォッシャーや間接照明を併用。
マテリアルと質感の統一
- 床・壁・家具の素材感とメタル/ウッド/ガラスの整合をとる。
- 受付背面は凸凹や石目が強いとロゴが埋もれやすい。フラット面を確保。
失敗しないための実務チェックリスト
- 現地下見:採寸、壁下地(石膏/コンクリ/木下地)、電源位置、ビル規約の確認。
- 視線動線の把握:入口→受付→会議室までの誘導情報をマッピング。
- ロゴデータ:ベクター(ai/svg)で入稿。最少線幅・抜きの可否を事前確認。
- 施工方法:ビス/ボンド/両面+ピン等。原状回復の可否も記録。
- 電気・照明:専用回路/スイッチ位置/点灯スケジュール。
- 防災・安全:避難誘導サインの隠れや配線露出が無いか。
- 試作確認:色校・仮当て・照度検証。光源のにじみや映り込みをチェック。
- 保守計画:清掃可否、LED交換動線、追加テナント時の拡張性。
賃貸オフィスでの注意点
管理規約と原状回復
- 共用部サインはビル側の承認が必須。サイズ・位置・明るさの制限に注意。
- ビス穴・配線孔は退去時の補修範囲を事前合意。
施工音・時間帯
- オフィスタイムの騒音禁止に合わせて夜間・休日施工を計画。
消防・法規
- 消火設備や避難誘導灯の妨げになる設置は不可。反射や映り込みにも配慮。
デザイン事例のバリエーション
ミニマル×金属切り文字
- ヘアラインSUS切り文字+ダークグレー壁。浮かし5mmで陰影を演出。
バックライト箱文字で上質に
- 乳半アクリルt+ウォームホワイトの背面発光でホテルライクな受付に。
ガラスプレート×木質内装
- 透明アクリルt8裏刷りロゴ+真鍮スペーサー。北欧テイストの家具と調和。
ウィンドウサインで誘導強化
- ガラス面のロゴと矢印ピクトで、エレベーターホールからの迷いを解消。
デジタル掲示で多言語案内
- 来訪企業名を当日表示。QRで入館フローを案内し受付負荷を軽減。
費用相場の目安と納期
- アクリル切り文字:5〜20万円前後(サイズ・厚み・点数で増減)。
- 金属切り文字:10〜40万円前後(仕上げ・文字数・施工条件依存)。
- 箱文字(バックライト):20〜80万円前後(電源新設が必要な場合は別途)。
- サインプレート:5〜30万円前後(ガラス/アクリル/木、固定方法で変動)。
- ウィンドウサイン:3〜15万円前後(面積と色数で変動)。
- デジタルサイネージ:機器費+設置で数十万円〜。コンテンツ運用費を考慮。
標準納期の目安:デザイン確定から製作・施工まで2〜4週間。箱文字や共用部申請が絡む場合は余裕をみて4〜6週間を想定してください。
効果測定とブランディング運用
- 迷子率の変化:受付への誘導ミス件数を設置前後で比較。
- 来客満足度:内覧・来客アンケートで「分かりやすさ」「清潔感」を定点観測。
- 写真資産の活用:完成写真を採用ページ・広報・Googleビジネスプロフィールに展開。
- ブランド一貫性:名刺・封筒・Webのロゴ運用と連動し色基準を統一。
よくある質問
ロゴの細い線や抜きは再現できますか
製造可否は素材・厚みに依存します。最小線幅や最小抜き径をメーカー仕様に合わせ、必要に応じて線を太らせたサイン用ロゴを用意しましょう。
LEDの色はどれを選べばよいですか
来客の多い受付は3500〜4000Kが無難。IT系で先進性を出したい場合は4000〜5000K、飲食や美容は温かみ重視で3000〜3500Kも選択肢です。
賃貸で壁に穴を開けられません
両面+ピンや自立式、ガラス面サイン、スタンドサインなど非破壊の手段があります。共用部はビル承認が必須です。
社名サインの掃除はどうすればよいですか
乾拭きが基本。アクリルはアルコールで白化する場合があるため中性洗剤の薄め液を使用。金属は仕上げに応じて専用クリーナーを選定します。
ダウンタイムを減らす進め方(推奨フロー)
- 無料ヒアリング:ブランドトーン・設置位置・予算感・納期の確認
- 現地調査:採寸・下地・電源・照度・ビル規約の確認
- 基本設計:文字サイズ・配色・素材・固定方法・照明計画
- デザイン提案:実寸モックアップと仕上げサンプルで比較検討
- 申請・製作:共用部承認、電気工事調整、量産
- 施工・最終調整:位置決め、水平、点灯試験、写真撮影
オフィスレイアウト神戸のワンストップ対応
当社は「オフィスのことならだいたい解決」を合言葉に、サイン・看板工事はもちろん、内装・電気・ネットワークまで一気通貫で対応します。入口サインと受付カウンター、照明、壁装、導線サインまでをトータルで整えることで、投資対効果を最大化します。
- サイン・看板工事/オフィス内装工事/パーテーション・間仕切り工事
- 電気・照明・空調工事/配線・ネットワーク・LAN工事/OAフロア工事
- オフィスレイアウト設計/オフィス家具・ラグジュアリーオフィス家具
- オフィス移転・原状回復工事/オフィスセキュリティ/オフィスクリーニング
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社名サインの新設・入替をご検討中の方へ。図面やロゴデータがなくても大丈夫です。現地調査からデザイン・申請・施工まで、神戸エリアを中心に柔軟に対応します。まずはお気軽にご相談ください。
まとめ
- 入口サインは第一印象と誘導性を同時に担う設備。
- 読みやすさは文字高・コントラスト・照明で決まる。
- 素材・固定方法・法規・原状回復を事前に整理する。
- 内装・照明・導線までトータル設計で完成度が上がる。
オフィスレイアウト神戸は、サイン単体ではなく空間全体を見据えた提案で、企業イメージを一段引き上げる入口体験をつくります。