国内製と海外製どっちが得か徹底比較!ノベルティの品質コスト納期ガイド

はじめに

ノベルティやオリジナルグッズを作るとき、多くの担当者が最初に迷うのが「国内製」か「海外製」かの選択です。
本記事では、品質・コスト・納期の3軸に加え、MOQ(最小ロット)、法規リスク、サステナビリティまでを比較。「失敗しない発注基準」を現場目線でまとめました。最後に、見積もり依頼時にそのまま使えるチェックリストと、国内・海外のスケジュールテンプレートも掲載しています。

結論の要約

  • 急ぎ・小ロット・高リスク品(食品接触・電気電子・電波・化粧品等)は国内製が安全かつ確実。
  • 大量発注・金型成形・高度カスタム海外製がコスト優位。ただし検品と法規対応が鍵。
  • 迷ったら「試作は国内→量産は海外」の二段構えがリードタイムとリスクのバランス最良。

比較観点のフレーム

品質

  • 仕上がりの均一性(色ブレ・寸法公差・印刷精度)
  • 素材・加工の再現性(再注文時の同等性)
  • 検品体制(AQL基準・全数/抜き取り・第三者検品)

コスト

  • 単価だけでなく総コスト(版代・型代・輸送・関税・輸入消費税・通関/立替手数料・国内再配送料・追加検品)
  • 為替変動・繁忙期サーチャージの影響

納期

  • 見積〜校了〜量産〜輸送〜納品までの実働日数
  • 季節要因(年末年始・ゴールデンウィーク・夏季休暇・海外の春節など)

法規・リスク

  • 電気用品・電波・食品接触・化粧品・玩具などの規制適合
  • 商標・著作権・意匠のクリアランス
  • PL保険・成分表示・SDS(安全データシート)

MOQと拡張性

  • 既製品名入れ vs. 完全オリジナル(型起こし)
  • 再注文のしやすさ・在庫確保の容易さ

品質比較 国内製と海外製のリアル

国内製の強み

  • 印刷や縫製の精度・色の再現性が高く、微調整の反映が早い
  • 検品・梱包品質が安定。全数検品や個別包装の融通が利きやすい。
  • 試作〜本生産の再現性が高く、再注文でのズレが少ない

海外製の強みと注意点

  • 金型成形・大量縫製などで大量ロットのコスト効率が高い
  • 素材選択肢や加飾(メッキ・特殊インク・昇華等)が豊富。
  • 一方で、ロット内ばらつきや色差が出やすく、第三者検品や国内再検品を前提に設計するのが安全。

コスト比較 単価よりも総コストで見る

国内製で発生しやすいコスト

  • 人件費による単価の高さ(ただし小ロットでは総額差は縮小)
  • 工場の最低作業費や版代・型代

海外製で追加されることが多いコスト

  • 国際輸送費(海上/航空)・燃油/混載手数料
  • 関税・輸入消費税・通関関連費用
  • 第三者検品費・国内再検品/再梱包費
  • 不良時の再手配/再輸送(時間と費用の両面リスク)

目安:小ロット〜中ロットでは国内製が総額で拮抗 or 有利になるケースが多く、大ロット(数千〜万個)・型物では海外製が優位になりやすい傾向です。

納期比較 体感リードタイムの差

国内製の目安

  • 既製品名入れ:5〜15営業日(繁忙期は+数日)
  • 一部オーダー加工:2〜4週間
  • 型起こし:4〜8週間(金型・治具・検証含む)

海外製の目安

  • サンプル〜本生産:3〜6週間
  • 輸送〜通関〜納品:航空5〜10日 / 海上3〜5週間(混載・港混雑で変動)
  • 繁忙期(特に春節前後)は+2〜4週間見込みが安全

法規・コンプライアンスで選び方が変わる

  • 電気電子(モバイルバッテリー等):規格適合・マーク表示・試験レポートの整合性確認必須。国内販売要件を満たす仕様/ラベル管理が重要。
  • 電波を用いる機器:国内技適要件への適合が必要。海外汎用品の流用はリスク大。
  • 食品・飲料・食品接触(マグ・タンブラー・箸等):食品衛生関連の適合と表示。国内製推奨
  • 化粧品・雑貨の境界品:薬機法や表示区分の誤りに注意。
  • 意匠・商標・著作権:二次利用素材やキャラクターの権利クリア必須。

不明点があれば国内検査・表示設計から入るのが最短距離。

MOQとカスタマイズ度合い

国内製の傾向

  • 既製品名入れは小ロット対応が豊富(目安:数十〜数百個)。
  • 生地色・資材指定などの細かな融通が利きやすい。

海外製の傾向

  • 完全オリジナルはMOQが大きい(数百〜数千)。
  • 本体色やパーツ指定の自由度が高く、量産時の単価が下がる

品目別の向き不向き

  • アパレル・布雑貨:両方適性。小ロット・短納期は国内、有色ボディ/全面昇華など大量は海外。
  • 紙・印刷物:国内のほうが色再現・断裁精度・短納期に強い。
  • 樹脂成形・金属加工:金型を伴う大量生産は海外優位。試作・組立品質重視は国内。
  • 電気電子・電波・食品接触:国内推奨(法規・表示・検査の確実性)。

ケース別おすすめ判断

  1. イベントまで3週間・100個:国内の既製品名入れが安全。
  2. 半年後の全国配布・10,000個:海外で量産+国内再検品を組み合わせて品質担保。
  3. 新規プロダクト検証:国内で試作/小ロット→量産は海外へスイッチ。
  4. 規制対象の可能性:国内主導で仕様・表示・試験計画を設計。

スケジュールテンプレート(そのまま使える)

国内製(既製品名入れの一例)

  1. 要件整理・見積依頼(仕様・数量・納期)…Day 0
  2. デザイン入稿・校正PDF確認…Day 1〜2
  3. 量産開始…Day 3〜5
  4. 仕上げ・検品・梱包…Day 6〜10
  5. 出荷・納品…Day 11〜15

海外製(型なし・航空便の一例)

  1. 要件整理・見積依頼…Week 0
  2. サンプル作成・承認…Week 1〜2
  3. 本生産…Week 3〜4
  4. 出荷・通関・国内配送(航空)…Week 5〜6
  5. 検品・納品…Week 6〜7

見積もり依頼のチェックリスト

  • 品目・サイズ・素材・色(PMS/CMYK/特色指定の有無)
  • 名入れ方法(シルク/パッド/インクジェット/昇華/刺繍/箔押し/レーザー)・印刷範囲
  • 数量(初回・再注文見込み)・希望納期・納品先・分納の要否
  • 梱包仕様(個装/OPP/台紙/JAN/のし/ギフト対応)
  • 法規・表示要件の有無(食品接触・電気電子・電波・薬機・玩具 等)
  • 想定用途(屋内/屋外・使用温度・耐久年数)と品質基準(AQL・検品方法)
  • 希望支給データ(ロゴAI/PDF・フォント/アウトライン化・カラールール)

トラブル未然防止のコツ

  • 色基準を明示:特色番号・マスター現物・見本帳の参照を共有。
  • 承認プロセスを二段階化:デジタル校正→量産前の実サンプル承認。
  • 検品仕様を契約に明記:許容公差・不良定義・是正フロー。
  • 納期バッファ:国内でも最低+2〜3営業日、海外は+1〜2週間の余裕を。

サステナビリティ視点の比較

  • 素材:再生PET・バイオ素材・FSC紙などの指定可否を確認。
  • 輸送:近距離生産・軽量化・圧縮梱包でCO₂削減。
  • 長く使える設計:耐久・補修・替え芯供給で廃棄を減らす。

オリジナルグッズ制作.comの対応領域

当社では、国内製・海外製の両方に対応し、用途とリスクに合わせた最適解をご提案します。取り扱い例:

  • 文具(ボールペン・ノート・付箋・クリアファイル)
  • バッグ・アパレル(トート・ポーチ・Tシャツ・タオル・キャップ)
  • カップ・ボトル・タンブラー(食品接触対応の国内製も選定可)
  • アクリル・PVC(キーホルダー・スタンド・カード)
  • デジタル雑貨(USB・ワイヤレス関連は法規確認の上で提案)

まとめ どう選べば後悔しない?

  • 時間がない・小ロット・法規が絡む→国内製で確実に。
  • 数量が大きい・高度カスタム→海外製+検品強化で最適化。
  • 試作は国内・量産は海外で成功率を上げる。

案件の条件次第で最適解は変わります。まずは要件を整理したうえで、お気軽にご相談ください。用途・スケジュール・ご予算に合わせて、国内/海外の両輪で最適な制作計画をご提案します。

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