企業ロゴ入りのノベルティを作ったものの、なんとなく野暮ったい印象になってしまうという声をよく耳にします。せっかく配布するのであれば、おしゃれで日常的に使ってもらえ、ブランドイメージもしっかり伝わるノベルティに仕上げたいところです。
企業ロゴをセンス良く見せるノベルティデザインのコツと、ブランディングの観点から押さえておきたいポイントを、オリジナルグッズ制作を多数手がけてきた立場から整理してご紹介します。
企業ロゴ入りノベルティがダサく見えてしまう理由
よくある残念なノベルティの特徴
まずは、企業ロゴ入りノベルティが「なんだか残念」と感じられてしまう代表的なパターンを整理しておきましょう。
- ロゴが大きすぎて、アイテム全体のバランスが悪い
- 社名やキャッチコピーなど情報を詰め込みすぎて読みづらい
- 色数が多く、チープな印象になっている
- ターゲットとアイテムが合っておらず、そもそも使ってもらえない
- 素材や印刷のクオリティが低く、すぐ壊れたり色あせてしまう
これらに共通しているのは、受け取り手の生活や好みよりも、企業側の「ロゴを目立たせたい」「情報を載せたい」という気持ちが前面に出てしまっている点です。
受け取り手の本音をイメージする
ブランドロゴが前面に大きく入ったグッズは、企業側からすると満足感がありますが、受け取る側にとっては「いかにも宣伝感」が強く、外で使いづらい場合があります。
特に最近は、シンプルでミニマルなアイテムを好む人が増えているため、ロゴの押し出し方を少し抑えるだけでも印象は大きく変わります。
企業ロゴをおしゃれに見せるデザインの基本
ターゲットと利用シーンを最初に決める
デザインに入る前に、次のような項目を言語化しておくと方向性がぶれにくくなります。
- 配布対象の属性 例 取引先企業のビジネスパーソン 学生 ファミリー層など
- 配布シーン 例 展示会 イベント 来店特典 社内配布など
- 使ってほしいシーン 例 通勤時のバッグに付けてほしい デスク周りで毎日使ってほしい など
- 伝えたいブランドイメージ 例 信頼感 かわいらしさ スタイリッシュさ 地域性など
ここが曖昧なままだと、ロゴの見せ方も「なんとなく」で決めてしまいがちです。まずはターゲットと利用シーンから逆算して、アイテムとデザインの方向性を固めましょう。
ロゴを主役ではなくスタイリングの一部として扱う
企業ロゴをおしゃれに見せる最大のポイントは、「ロゴそのものを主役にしすぎない」ことです。
ロゴを洋服のコーディネートでいうアクセサリーのような感覚で捉え、アイテム全体のデザインの中に自然に溶け込ませる意識を持ちましょう。
- ロゴはワンポイントで小さめに配置する
- ロゴのみ全面に出すのではなく、ブランドカラーやアイコンを組み合わせて柄のように見せる
- ロゴの線の太さや抜きの部分をいかして、シンプルなワンポイントに加工する
特にトートバッグや巾着バッグなどの布物は、ロゴだけを大きく印刷するよりも、ブランドカラーのストライプやパターンの一部としてロゴをさりげなく入れた方が、ファッションアイテムとして使いやすくなります。
ブランドカラーを軸に色数を絞る
色数が多いと、どうしても安っぽい印象になりがちです。企業ロゴ入りノベルティでは、次のようなルールを決めておくとまとまりやすくなります。
- メインカラー一色 ブランドカラー
- サブカラー一色 背景やラインで使用
- 必要に応じてグレーや白黒などの無彩色を足す
このように実質二〜三色に抑えることで、ロゴがきちんと映え、全体として落ち着いたおしゃれな印象になります。
たとえば、オリジナルマグカップやタンブラーであれば本体色は白やグレーにして、ロゴとワンポイントのグラフィックだけをブランドカラーで印刷するなど、色を引き算するイメージで設計しましょう。
余白と配置で高級感を演出する
同じロゴでも、余白の取り方と配置で印象は大きく変わります。おしゃれに見せたい場合は、次のポイントを意識してみてください。
- ロゴの周りには十分な余白を取り、ぎゅうぎゅうに詰め込まない
- 中央配置だけでなく、あえて端に寄せた配置も検討する
- 縦組みと横組みのバランスを意識して、日本語表記と英字表記を整理する
特にクリアファイルや測量野帳などのノート系グッズでは、表紙全体に写真やイラストを入れつつ、ロゴは端に小さく配置するだけで、ぐっと洗練された印象になります。
素材と印刷方法で見栄えを底上げする
ロゴをおしゃれに見せるためには、デザインだけでなく素材と印刷方法の選び方も重要です。
- 厚みのある紙や布を選んで安っぽさを避ける
- インクジェットだけでなく箔押しやエンボスなど特殊加工も検討する
- エコ素材や再生素材を選ぶことで、サステナブルなブランド姿勢も訴求する
オリジナルグッズ制作.comでは、トートバッグや巾着バッグ、マスキングテープ、ふせん、木製コースター、測量野帳など、素材感をいかしてロゴを生かせるアイテムを多数ご提案可能です。単に名入れをするだけではなく、アイテム選びから一緒に考えることで、おしゃれさとブランディング効果を両立できます。
アイテム別 企業ロゴをおしゃれに見せるノベルティアイデア
文房具ノベルティでのロゴの見せ方
ボールペンやふせん、ノート、クリアファイルなどの文房具は、オフィスでも学校でも日常的に使われる定番ノベルティです。デザイン次第で「配って終わり」か「毎日使ってもらえる」かが大きく変わります。
- ボールペン ロゴはクリップ部分や軸の一部に小さく入れ、ベタ塗りではなくワンポイントで見せる
- ふせん 台紙にブランドカラーのパターンを入れ、ロゴは余白の一部としてさりげなく配置する
- 測量野帳 表紙に写真やイラストとブランドカラーを使い、ロゴは背表紙や右下に小さく配置する
- クリアファイル 表側はシンプルにロゴのみ、裏側にブランドストーリーやイラストを入れるなど、二面構成にする
バッグやポーチでファッション性を高める
トートバッグや巾着バッグ、エコバッグ、ポーチなどの布系アイテムは、ファッション性が高いぶん、デザイン次第でおしゃれ度が大きく変わります。
- トートバッグ シンプルな生成りやモノトーン生地を選び、ロゴはワンポイント刺繍風のデザインにする
- 巾着バッグ ブランドカラーをストライプやチェック柄に展開し、その一部にロゴをレイアウトする
- エコバッグ 日常使いしやすい落ち着いた本体色を選び、ロゴはタグ風に小さく入れる
- ポーチ ファスナーや引き手にブランドカラーを使い、本体はロゴを控えめに印刷する
バッグ類は街中での露出が高いため、あからさまな広告感を抑えた方が、結果的に長く使ってもらえます。
雑貨や生活用品で世界観を表現する
マグカップやタンブラー、タオル、コースター、キーホルダーなどの雑貨系ノベルティは、ブランドの世界観を表現しやすいアイテムです。
- マグカップ カップの片面にはロゴ、もう片面にはブランドメッセージやイラストを入れて、気分で向きを変えて使えるようにする
- タンブラー 本体はシンプルに、取り外し可能な台紙部分にブランドカラーのパターンとロゴをあしらう
- タオル ロゴを大きく載せるのではなく、ボーダーやドット柄の中にロゴを紛れ込ませる
- キーホルダー ロゴそのものをシンボルマークのようにシンプルに加工し、アクリルや木製パーツにさりげなく入れる
アパレルグッズでロゴを着てもらう工夫
Tシャツや靴下、リストバンド、バンダナなどのアパレル系ノベルティは、デザインを間違えるとイベントの一日だけで終わってしまいますが、工夫次第で日常使いしてもらえるアイテムに変わります。
- Tシャツ 背面に大きなロゴではなく、胸元や袖口のワンポイントロゴにする
- バンダナ ロゴを全面に置くのではなく、パターン柄の一部としてリピートさせる
- 靴下 シンプルなワンカラーソックスに、履き口付近だけロゴを刺繍風に入れる
ファッションアイテムは、ターゲットの年齢層や好みをしっかりイメージしながら、「自分のお金を出しても買いたいか」という視点でデザインを吟味すると失敗しにくくなります。
おしゃれさとブランド認知を両立させるロゴの入れ方
ロゴの大きさと点数の決め方
企業ロゴ入りノベルティというと、「とにかく大きく入れよう」と考えがちですが、おしゃれさを優先する場合は次のようなルールがおすすめです。
- ロゴは一アイテムにつき原則一つまでにする
- ロゴのサイズは、アイテムの一辺の三分の一以内に収める
- どうしても複数入れたい場合は、メインロゴとサブロゴでメリハリをつける
ロゴを絞り込んで小さく入れることで、「わかる人にはわかる」さりげないブランディングとなり、結果的に長く使ってもらえる傾向があります。
日本語社名 英語ロゴ スローガンの組み合わせ方
企業によっては、日本語社名 ロゴマーク 英字ロゴ スローガンなど、複数の要素を持っていることがあります。全てを詰め込むと情報過多になりがちなので、次のように役割を整理しましょう。
- 初めて接点を持つ層向けのノベルティは、日本語社名とロゴマークをメインにする
- 既存顧客向けやファン向けのノベルティは、英字ロゴやアイコンのみなど、よりシンプルにする
- スローガンは、ノートやファイルの内側など、日々目にする場所にさりげなく入れる
どの要素をどのターゲットに見せたいのかを決めておくことで、ノベルティごとの役割が明確になります。
SNS映えを意識したデザインの工夫
最近は、ノベルティを撮影してSNSに投稿する人も増えています。おしゃれに撮影してもらえるデザインにしておくと、自然なクチコミ効果が期待できます。
- 写真に撮ったときに余白が美しく見えるレイアウトにする
- 背景に置きやすい落ち着いた色を本体色に選ぶ
- さりげなく公式サイトやブランド名を検索しやすい形で入れておく
ターゲットがよく使うSNSを想定し、「このノベルティをどのように撮ってもらえそうか」をイメージしながらデザインすると良いでしょう。
制作をスムーズに進めるための準備と依頼のポイント
ロゴデータの形式とチェックポイント
きれいに印刷されたロゴ入りノベルティを作るには、データの準備も重要です。
- ロゴはできるだけベクターデータ ai eps pdf など で用意する
- ブランドカラーの指定がある場合は、カラーチップやカラーナンバーを共有する
- ロゴの最小再現サイズ 読める最小文字サイズ を事前に確認しておく
オリジナルグッズ制作.comでは、こうしたデータの確認から印刷に適した形への調整まで、専任スタッフがサポートしますので、元データが心配な場合もお気軽にご相談ください。
社内であらかじめ決めておきたいこと
ノベルティ制作では、社内調整に時間がかかってしまうケースもよくあります。次のポイントを事前に決めておくと、スムーズに進行できます。
- 誰が最終決裁者なのか
- ブランドガイドラインの有無 ロゴの使用ルールなど
- 厳守したい要件 例 ロゴは必ずこの色で この位置に など
- 柔軟に変えてよい要件 例 キャッチコピーの有無 パターン柄の有無 など
何を変えてもよいかを明確にしておくと、デザインの自由度を確保しながら、ブランドイメージも守りやすくなります。
オリジナルグッズ制作.comにご相談いただくメリット
オリジナルグッズ制作.comでは、文房具や雑貨 バッグ アパレルグッズなど、豊富なラインナップからお客様のブランドに合ったノベルティをご提案しています。
- ターゲットや配布シーンをヒアリングした上で、アイテム選びからご提案
- 企業ロゴをおしゃれに見せるためのデザインラフやレイアウト案の作成
- 測量野帳やマスキングテープ 巾着バッグなど、当社ならではの人気オリジナルアイテムの活用
- 小ロットからのご相談や、実物サンプル確認にも柔軟に対応
単に「ロゴを入れるだけ」の名入れではなく、「ブランドファンを増やすためのノベルティ」として企画からご一緒することで、より効果的な施策になります。
まとめ 企業ロゴ入りノベルティをおしゃれに育てるコツ
企業ロゴ入りノベルティをおしゃれに見せるためには、単にロゴの大きさを調整するだけでなく、ターゲットや利用シーン、色数や余白の取り方、素材選びなど、いくつかのポイントを丁寧に押さえることが大切です。
- ターゲットと利用シーンを起点にアイテムとデザインを決める
- ロゴを主役にしすぎず、ブランドカラーやパターンと組み合わせて見せる
- 色数を絞り、余白と配置で高級感を演出する
- アイテム別に「使ってもらえる形」を具体的にイメージする
- データ準備や社内ルールを整理してから制作会社に相談する
このようなポイントを意識して制作すれば、「ロゴが入っているのにおしゃれ」と喜ばれるノベルティに近づきます。
自社だけではデザインのイメージが固まりづらいという場合は、オリジナルグッズ制作.comまでお気軽にご相談ください。企業ロゴをいかしながら、もらってうれしいノベルティづくりをサポートいたします。
























