オフィスの壁紙張り替え費用はどれくらい?
オフィスの壁紙。経年劣化すると、黄ばんできたり、剥がれてしまったりと、どうしても汚れてしまいますよね。
オフィスの壁紙張り替え費用は、選ぶ材料のグレード、施工面積、下地の状態、施工時間帯(平日昼間か夜間・休日か)などで大きく変わります。一般的には標準グレードのビニルクロスで1,000〜1,800円/㎡前後、機能性やデザイン性を重視したクロスは1,800〜3,500円/㎡前後が目安です。ここに、既存クロスの剥がし・下地補修費(500〜1,200円/㎡)、養生・廃材処分・諸経費が加算されます。
項目 | 単価の目安 | 備考 |
---|---|---|
標準ビニルクロス張り | 1,000〜1,800円/㎡ | 量産品中心。無地系はロスが少なくコスト安定 |
機能性クロス張り | 1,800〜3,500円/㎡ | 汚れ防止・抗菌・消臭・高耐久・不燃等 |
剥がし・下地補修 | 500〜1,200円/㎡ | 既存の劣化・穴埋めの量で変動 |
諸経費 | 工事小計の5〜15% | 養生・運搬・廃材処分・駐車場等 |
時間外割増 | 10〜30%程度 | 夜間・早朝・休日施工で発生しやすい |
概算シミュレーション
- 条件:8m×10mの長方形区画、天井高2.6m、開口部(窓・ドア)10㎡
- 壁面積:周長36m × 高さ2.6m = 93.6㎡、開口部差引で83.6㎡
- 単価例:標準クロス1,200円/㎡、剥がし・下地700円/㎡、諸経費10%
- 張り+材料費:1,200 × 83.6 = 100,320円
- 剥がし・下地:700 × 83.6 = 58,520円
- 小計:100,320 + 58,520 = 158,840円
- 諸経費10%:15,884円
- 概算合計:174,724円(約17.5万円)
上記は一例です。実際は下地状態や柄合わせの有無、搬入条件、時間帯により増減します。
費用を安く抑える材料選びのポイント
「少しでも費用を抑えたい・・・」
費用を安く抑えるためのポイントをまとめてみました!
ロスを減らすクロスを選ぶ
- 無地・細かい柄は継ぎ目が目立ちにくく、柄合わせロスが少ないため歩留まりが良いです。
- 量産品番は在庫が安定し価格も安定。デザイン性はアクセント使いで補うのがおすすめです。
耐久と清掃性で中長期コストを最小化
- 出入口・コピー周り・通路など擦れや汚れが出やすい場所は汚れ防止・表面強化タイプを選択。張替え周期を延ばせます。
- 会議室や受付は不燃・準不燃等の性能表示と意匠性を両立。法令適合とブランド表現を同時に実現します。
機能の出し分けで全体コストを圧縮
- バックヤードや倉庫は標準グレード、来客エリアは機能・意匠グレードにするなどゾーニングで最適化。
- 全面高級クロスではなく、アクセント面だけを意匠クロスにしてメリハリを。
費用を抑える施工タイミングと進め方
繁忙期を避けてスケジュールを確保
- やっぱり、年度末・期初や移転が集中する時期は混み合いがち。比較的余裕のある時期は工期調整がしやすく、見積もりも組みやすくなります。
- 平日昼間施工は夜間・休日より割増がつきにくく、コストを抑えやすいです。
他工事と同時発注で共通費を圧縮
- 同時に行うと効果的な工事例:
- 配線・ネットワーク・LAN工事
- 照明・空調の更新やスイッチ移設
- パーテーション新設や移設
- 養生・搬入・廃材処分などの共通費をまとめられるため、別々にやるよりトータルを圧縮できます。
現場準備で工数を減らす
- 家具移動・引き出しの荷物整理・壁面の掲示物撤去を事前に行う。
- レイアウト確定後に施工依頼。直前変更が少ないほど無駄な工数が減ります。
見積りのチェックポイント
- ㎡単価の内訳(材料・施工・糊・副資材の含有)
- 剥がし・下地補修の条件(どこまで含むか)
- 養生・廃材処分・駐車場費の扱い
- 時間外・夜間割増の有無と割合
- 柄合わせ・入隅出隅の納まりによるロス計上の考え方
- 保証・やり直し範囲と期間
- 防火・防炎等の性能表示やラベル対応の明記
短期的に安く見せないための注意点
- 低価格でも下地処理を十分に行わないと早期の剥がれ・目開きの原因に。
- 柄物の多用は歩留まり悪化で逆に高くなることがあります。
- 普段触れる面で弱い表面材を使うと張替え周期が短縮し、総コストが上がります。
コスト最適化の代替策
- 部分張り替え:損傷箇所や目線の高さ周辺だけの更新。
- 腰高さでの貼り分け:下部を強耐久クロス、上部を標準クロスで最適化。
- 塗装との使い分け:倉庫や天井は塗装、見せ場はクロスでバランス。
- マグネット下地+クロス:会議室での掲示用途を考慮し、穴だらけ問題を回避。
よくある質問
張り替え周期の目安は
標準的なオフィスで7〜10年程度が目安。出入口や通路、共有部は摩耗が早いため、部分更新を併用すると経済的です。
自分たちでできる範囲はあるか
- 掲示物の撤去、家具移動、簡易な穴埋めの前処理は社内でも対応可能です。
- ただし、下地の不陸調整や巾木・入隅の納まりは仕上がりに直結するため、専門業者に任せるのが無難です。
原状回復が必要な賃貸オフィスの場合
先にオーナー・管理会社へ材料と仕様の可否を確認しておくと、退去時のやり直しリスクを避けられます。
コストを抑えるチェックリスト
- 対象範囲を来客エリア・執務エリアで分けて材料グレードを出し分ける
- 無地または細柄で柄合わせロスを減らす
- 平日昼間の施工を基本に計画する
- 配線・照明・パーテーションなど関連工事を同時発注で共通費を圧縮
- 家具移動・掲示物撤去など社内でできる準備を前倒し
- 見積りの内訳(下地・処分・時間外・保証)を確認して比較
オフィスレイアウト神戸に相談できること
当社は「オフィスのことならだいたい解決」を合言葉に、壁紙張り替えはもちろん、オフィス移転・レイアウト設計・オフィス家具・内装工事・パーテーション工事・電気照明空調工事・配線ネットワークLAN工事・OAフロア工事・サイン看板工事・ラグジュアリーオフィス家具・物件探し・オフィスセキュリティ・オフィスクリーニング・防災対策・原状回復工事・オフィスグリーン・ノベルティ制作までワンストップで対応します。現地調査から概算、コスト最適化のご提案までお気軽にご相談ください。
まとめ
オフィスの壁紙張り替え費用を抑える鍵は、ロスの少ない材料選定・繁忙期を避けた工程計画・同時発注による共通費圧縮・社内準備の徹底です。短期の安さだけでなく、耐久・清掃性を踏まえた中長期コストで意思決定することで、見た目も運用も長持ちする空間を実現できます。