オフィスレイアウト神戸が、デスクの幅・奥行・高さをどう決めるかをプロ視点で解説します。
標準寸法の考え方から、人数・業務・動線に合わせたレイアウトの作り方、失敗しないチェックリストまでを一気に理解できます。
デスクサイズの基本を押さえる
幅・奥行・高さの「いまの標準」
- 幅(W):一般的に1000〜1600mmが流通。100mm刻みでバリエーションがあり、1200mmが定番。
- 奥行(D):600〜700mmが主流。ノートPC中心なら600mm、27インチ級モニターや書類併用なら700mmが安心。
- 高さ(H):700mmと720mmが一般的。近年は体格・収納事情から720mm推奨が増加。合わない場合は椅子側で調整、または昇降式デスクを選択。
業務別・機器別の幅目安
- ノートPC単独(資料少なめ):W1000〜1100mm
- 24インチ外部モニター+ノート:W1200mm
- 27インチモニター中心(書類併用):W1200〜1400mm
- デュアル24インチまたはウルトラワイド34インチ:W1400〜1600mm
※袖机(引き出し)や電話機、ノート+外付けキーボードなど増設予定がある場合は、ひとつ上の幅を検討。
最適なデスク幅の決め方
三つの視点で逆算する
- 機器幅:モニター外形幅+モニターアーム可動域+スピーカー等の付帯機器の幅。
- 作業スペース:手前にキーボード奥行+手前余白100〜150mm、左右に書類・マグ・文具用に各100〜150mmの余白。
- 将来の拡張:電話機・ドッキングステーション・追加モニターの余白を事前確保。
簡易式:必要幅 ≒(モニター群の実幅)+(左右余白 200〜300mm)+(付帯機器 100〜150mm)
奥行の決め方と視距離の考え方
- ノートPC中心・省スペース優先:D600mmでも可。
- 外部モニター中心・紙資料あり:D700mmが快適。
- 24インチモニターの視距離目安:約60cm前後。
- 27インチモニターの視距離目安:約70〜100cm。奥行700mm+奥寄せ設置やモニターアームが有効。
奥行が足りないなら、モニターアームや壁寄せで視距離を稼ぐ、あるいは昇降式で姿勢を最適化。
レイアウト計画の基準寸法
通路幅と離隔の目安
- メイン通路:人のすれ違い・台車配慮で1600mmが理想。
- 避難経路:最低1200mm以上を確保。
- デスク後ろを人が通る通路:1200mm程度。
- 壁面とデスク(通過なし):着座・離席だけなら900mm目安。
- デスク島と島の間:900〜1200mm(運用に応じて拡張)。
背面合わせの島配置で必要奥行を計算
総奥行(背面合わせ)= デスク奥行 × 2 + 背面通路幅
- 例:D700のデスクを背中合わせ+通路1200 → 700+1200+700=2600mm
- 例:D600のデスク+通路1200 → 2400mm
横方向の必要幅を概算
横幅(1島)= デスク幅 × 席数 + 端の余白(各50〜100mm)
- 例:W1200を5席横並び → 1200×5=6000mm+端部余白で約6.1〜6.2m
人数から逆算する配置の考え方
1人あたりのワークスペースとフロア面積
- ワークスペース(デスク+椅子可動域):約2㎡が目安(W1200×D700+椅子後方75〜90cmを想定)。
- フロア換算の一人当たり面積:約6.6〜13.2㎡(2〜4坪)が推奨レンジ。法令上の最低ラインは目安約4.8㎡。
会議室・受付・通路・ストレージ・複合機コーナー等も含めて、在席率やハイブリッドワークの運用で最適化しましょう。
ケース別おすすめ構成
集中×コンパクト(営業・外回り中心)
- デスク:W1000〜1100 × D600
- 配置:壁面沿いの連結配置+メイン通路1600mm
- ポイント:フリースペースに資料広げ用の大型テーブルを1枚置く
標準オフィス(一般事務・バックオフィス)
- デスク:W1200 × D700 × H720
- 配置:背面合わせの島構成。島間900〜1200mm、背面通路1200mm
- ポイント:島端にパーテーションで軽い視線遮蔽、複合機は通路動線外側へ
クリエイティブ・エンジニア(大型モニター・デュアル運用)
- デスク:W1400〜1600 × D700+モニターアーム
- 配置:島あたり席数を減らし背面通路を広め(1200〜1600mm)
- ポイント:電源・LANの床先行配線と昇降デスクの併用で姿勢最適化
よくある失敗と回避チェックリスト
- デスクは入るが椅子の可動域が足りない → 背面通路1200mmを基準に再計画
- モニターが近すぎて疲れる → D700+モニターアームで視距離確保
- 島を増やしたら避難動線が不十分 → メイン通路1600mm、避難経路1200mmを優先
- 配線タップが足りない・露出配線が危険 → OAフロア+電源・LAN計画を先に引く
- 将来の席増に対応できない → 連結天板・可動パーテーションで柔軟に拡張
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