展示会やキャンペーンのたびに必要になるノベルティ・オリジナルグッズ。
「社内で作れそうだけど、制作会社に頼んだ方がいいのでは?」と悩まれる担当者の方は多いのではないでしょうか。
この記事では、ノベルティ制作を社内対応(内製)する場合と、外注(プロへの依頼)をする場合のそれぞれのメリット・デメリットを整理し、「自社はどちらが得なのか」を判断するための考え方をまとめました。
最後に、オリジナルグッズ制作.comがどのようなお手伝いができるかもご紹介しますので、ぜひ社内での検討材料としてご活用ください。
ノベルティ制作を社内か外注か決める前に整理したいこと
目的とターゲットを決めてから方法を選ぶ
「内製か外注か」を考える前に、まずは次のポイントを社内で整理しておくことが重要です。
- なぜ配るのか(例:新規リード獲得、既存顧客のロイヤルティ向上)
- 誰に配るのか(例:来場者全員、特定ランクの顧客、学生など)
- いつどこで配るのか(例:展示会、オープンキャンパス、説明会、店舗イベント)
- どんな印象を持ってほしいのか(高級感・環境配慮・親しみやすさなど)
- 予算はどれくらいか(一人あたり単価・総額)
- 納期はいつまでに必要か(配布開始日から逆算)
この「目的・ターゲット・予算・納期」が曖昧なままだと、社内で作っても外注しても「なんとなく配っただけのノベルティ」になりがちです。先に企画の軸を固めておくことで、内製でも外注でも判断がしやすくなります。
ノベルティ制作の代表的なフロー
一般的なノベルティ制作の流れは、内製・外注問わず次のようになります。
- 目的・ターゲットの整理、企画の方向性決定
- アイテムの候補選定(ボールペン、エコバッグ、マグカップ、タオルなど)
- 数量・単価・総予算の検討、見積り取得
- ロゴやキャラクターなどのデザイン制作・入稿データ作成
- サンプル確認・本生産
- 検品・納品・現場での配布
どこまでを社内で対応し、どこからを外部に任せるかで「内製寄り」「外注寄り」が変わってきます。次の章からは、内製と外注の違いをもう少し詳しく見ていきましょう。
ノベルティ制作を社内対応(内製)するメリット
社内で意思決定が完結するためスピード対応しやすい
社内にデザインや入稿データの作成ができる担当者がいれば、企画からデザイン修正までを社内で素早く回すことができます。
- 急なイベント追加でも、社内で判断してすぐに動ける
- 「もう少しロゴを大きく」「色味を変えたい」といった微修正を短時間で反映できる
- 過去データを流用しながら、細かく作り変えていける
特に「短納期案件」や、「毎月なにかしら配りたい」ようなケースでは、社内である程度の制作ができると機動力が高まります。
ノウハウが自社の資産として蓄積される
内製で企画・制作を経験すると、社内に次のようなノウハウがたまっていきます。
- 自社のターゲットに喜ばれやすいアイテムや価格帯
- 印刷や素材の相性、色の出方などの知見
- イベントごとの必要数量や在庫管理の感覚
この経験値は、次のキャンペーンや外注の際のディレクションにも活かせるため、中長期的には大きな資産になります。
小ロット・テストマーケティングに向いている
「まずは社内用に少しだけ作って反応を見たい」「営業チームの一部エリアだけで試したい」など、小ロットのテストには内製が向いている場合があります。社内で簡易プリントをしたり、オンラインプリントサービスを活用したりすれば、外注よりも手軽に試すことができます。
ノベルティ制作を社内対応するデメリット
担当者のスキルと時間に結果が左右されやすい
社内での制作は、どうしても担当者の経験やスキルに依存します。
- デザインソフトが十分に使えず、クオリティが安定しない
- ノベルティ特有の「名入れ」や「版」のことが分からず、印刷トラブルが起きる
- 本来の業務に加えてノベルティ制作も担当し、残業や負荷が増える
また、担当者が異動・退職した場合、ノウハウが引き継がれずゼロからになってしまうリスクもあります。
意外とかかる固定費・設備投資
内製を本格的に進めようとすると、次のようなコストが発生します。
- デザインやDTPを担当する人材の人件費
- デザインソフトやフォントのライセンス費用
- オンデマンドプリンタやカッティングマシンなど機材の導入コスト
「ちょっとしたノベルティだから社内で作ろう」と始めても、継続的に運用するとなると、外注以上のコストになるケースもあります。
トレンドや客観的な視点が不足しやすい
社内だけで完結していると、どうしても「いつもの感じ」にまとまりがちです。競合や他社の事例に触れる機会が少ないと、せっかく予算をかけても「古い印象のノベルティ」になってしまうリスクがあります。
ノベルティ制作を外注するメリット
プロならではの提案力とデザインクオリティ
ノベルティ・オリジナルグッズ制作会社は、日々さまざまな業界の案件を担当しています。そのため、
- 業界ごとの「配って喜ばれる」アイテムの傾向
- 最新のトレンドや人気カテゴリ(エコバッグ、タンブラー、スマホ関連など)
- ブランドイメージに合った色使いやデザインの方向性
といった、現場感のある提案が可能です。社内だけでは出てこない切り口やアイデアをもらえるのは、プロに依頼する大きなメリットです。
制作フローとスケジュール管理を任せられる
ノベルティ制作会社に依頼すると、「見積り〜デザイン〜サンプル〜量産〜納品」までのフローが整っていることがほとんどです。進行管理の多くを任せられるため、社内担当者は企画と意思決定に集中できます。
制作内容や数量にもよりますが、目安としては約2週間〜2カ月程度の制作期間をかけるケースが多く、展示会や周年イベントなどの「日付が決まっている案件」では特に安心感があります。
大量ロットや複雑な仕様にも対応しやすい
数千〜数万個単位のノベルティや、特殊な素材・加工を使うオリジナルグッズは、社内だけで完結させるのは現実的ではありません。
- 大量ロットでも品質を均一に保つ生産体制
- レーザー刻印、箔押し、フルカラープリントなど多様な加工方法
- 複数拠点への分納や名簿に基づく個別配送などの物流対応
こういった案件は、経験と設備を持つ制作会社に任せた方が、結果的にコスト・品質ともに安定します。
ノベルティ制作を外注するデメリット
コミュニケーションコストとニュアンスのズレ
社外のパートナーに依頼する以上、どうしても「イメージの共有」に時間がかかります。
- 自社のブランドイメージやトーンを言語化して伝える必要がある
- メール・オンライン会議のやり取りが複数回発生する
- 認識のズレがあると、修正回数が増えてスケジュールが圧迫される
参考画像や過去の制作物を共有しながら、「何がOKで何がNGか」を最初にしっかり伝えることがポイントです。
単発・小ロット案件では割高になりやすい
外注費には、単純な印刷代だけでなく、企画・デザイン・進行管理などのコストも含まれます。そのため、
- 単発で数十個だけ作る
- 社内用の簡易ノベルティを少しだけ作りたい
といったケースでは、内製やオンラインプリントサービスよりもコストが高く感じられることがあります。逆に、ある程度の数量・予算がある案件では、プロに任せた方が割安になる場合も多く、トータルで見て判断することが大切です。
納期・情報管理のコントロールが必要
外注の場合、制作会社のスケジュールや進行に依存する部分があります。
- 修正対応にかかる日数や回数を事前に確認しておく
- 入稿〜納品までの各フローごとに「締切日」を共有しておく
- 機密情報がある場合は秘密保持契約(NDA)を締結しておく
このあたりのルールを最初に決めておくことで、トラブルを防ぎやすくなります。
内製か外注か迷ったときの判断基準
判断基準その1 ノベルティ制作の頻度とボリューム
まずは、ノベルティ制作の「頻度」と「ボリューム」で考えてみましょう。
- 年に1回〜2回程度の大きなイベントだけ → 外注が有利になりやすい
- 毎月のように何かしら配る、社内イベントも多い → 内製環境があると強い
- 1回あたりの数量が数百〜数千個以上 → 外注で量産体制を活用した方が安定
判断基準その2 社内リソース(人・時間・設備)の有無
次に、自社にどれだけリソースがあるかを確認します。
- デザインソフトが使える人がいるか
- 企画・制作に時間を割ける担当者がいるか
- 社内プリンタ等で対応できる範囲か、それとも外部印刷が前提か
「担当者一人が本業の合間にすべてを抱えている」状態での内製は、品質もスケジュールも不安定になりがちです。その場合は、企画やアイデア出しは社内で行いつつ、実制作や入稿周りだけでもプロに任せる選択肢を検討するのがおすすめです。
判断基準その3 目的と求めるクオリティの高さ
最後に、「今回のノベルティがどれだけ重要な場面で使われるのか」を考えてみましょう。
- 自社の顔となる大型展示会の配布物
- 周年記念やVIP顧客向けの記念品
- 新ブランドの立ち上げに合わせたオリジナルグッズ
こうした「絶対に外したくない」案件は、多少コストがかかっても外注でしっかり作り込んだ方が、ブランド価値の向上という意味でリターンが大きくなりやすいです。
内製向きのケースと外注向きのケースまとめ
ざっくり整理すると、次のように考えると判断しやすくなります。
- 内製向き:短納期/小ロット/予算少なめ/デザイン難度が低い/社内にクリエイティブ人材がいる
- 外注向き:長期的なキャンペーン/中〜大ロット/ブランドインパクトが重要/特殊加工やこだわり仕様/企画から相談したい
内製と外注をうまく組み合わせるハイブリッドな考え方
企画と方向性は社内で、具体化・制作はプロに任せる
全てを「内製か外注か」で分ける必要はありません。たとえば、
- 社内で目的・ターゲット・配布シーンを決める
- 大枠のコンセプトやメッセージを作る
- 具体的なアイテム選定とデザイン制作、量産は制作会社に依頼する
という役割分担にすると、「自社らしさ」はしっかり保ちつつ、プロのノウハウも活用できます。
テンプレートを作っておき、細かい改訂は社内で
一度プロに「しっかりしたデザインテンプレート」を作ってもらい、次回以降の文言変更や色替えなどは社内で行う方法もあります。
- ロゴやブランドカラーに沿った共通テンプレート
- 用途別(展示会用、採用イベント用など)のレイアウトパターン
を用意しておくと、内製でもブレにくく、ブランドイメージを守りやすくなります。
オンライン入稿サービスやEC型サービスも組み合わせる
最近は、Web上でデザインをアップロードするだけで小ロットからオリジナルグッズを作れるサービスも増えています。社内デザインデータを活かしつつ、小ロット・短納期の案件はこうしたサービスを使い、大型案件やこだわりたい案件は制作会社に依頼する、といった組み合わせも有効です。
ノベルティ制作会社を選ぶときのチェックリスト
チェックポイント1 制作実績と得意分野
まずは、その会社がどんなノベルティを得意としているのかを確認しましょう。
- 自社と近い業界・ターゲットの実績があるか
- 展示会向け、学校向け、物販用など、用途に合った事例があるか
- 制作事例が写真付きで分かりやすく掲載されているか
チェックポイント2 価格と見積りの分かりやすさ
「結局いくらかかるのか」が分かりづらいと、社内稟議も通しにくくなります。
- 商品代・印刷代・版代・デザイン費などの内訳が明確か
- ロット数の違いによる単価変動が分かりやすいか
- 追加費用が発生する条件(修正回数、特急対応など)が明記されているか
チェックポイント3 納期管理とコミュニケーション体制
ノベルティ制作のトラブルで多いのが「納期が間に合わない」というものです。
- 制作フローごとに目安の日数を教えてくれるか
- スケジュール表や進行表を共有してくれるか
- メールだけでなく、電話やオンラインミーティングも柔軟に対応してくれるか
チェックポイント4 提案力と相談のしやすさ
良い制作会社ほど、「これもいいですよ」と一緒に考えてくれます。
- ヒアリングを丁寧に行い、目的からアイテムを提案してくれるか
- 「この予算なら、こんなパターンもあります」と複数案を出してくれるか
- 初歩的な質問にも分かりやすく答えてくれるか
チェックポイント5 サステナブル素材やトレンドへの対応
最近は、環境配慮やSDGsを意識したノベルティが増えています。
- エコバッグ、リサイクル素材のボールペン、マイボトルなど環境配慮型の提案ができるか
- 季節ごとのトレンドや人気商品を教えてくれるか
オリジナルグッズ制作.comにご相談いただくメリット
文具からアパレル・バッグ・生活雑貨まで豊富なラインナップ
オリジナルグッズ制作.comでは、
- ボールペン・ノート・ファイルなどの文房具・事務用品
- Tシャツ・靴下・ネックウォーマーなどのアパレルグッズ
- トートバッグ・エコバッグ・巾着バッグなどのバッグ類
- キーホルダー・タオル・ポーチ・タンブラー・マグカップなどの雑貨・生活用品
- スマホケースやマウスパッドなどのスマホ・PC関連グッズ
といった幅広いアイテムを取り扱っています。社内用の実用品から販売用のオリジナルグッズまで、「こんなもの作れるかな?」という段階からご相談いただけます。
企画段階からの伴走と小ロット〜大ロットまで対応
「まだ何を作るか決まっていない」「予算と納期だけ決まっている」といった状態でも、目的・配布シーン・ターゲットをお伺いしながら、最適なアイテムと仕様をご提案します。
数量についても、イベント用の数百個〜企業キャンペーンや物販向けの大ロットまで、案件ごとに最適なプランをご案内可能です。
デザイン・入稿データも専任スタッフがサポートします
社内にデザイン担当がいない場合でも、ロゴデータやイメージをお預かりし、名入れ用のデータ作成からご相談いただけます。
- 「文字だけの名入れ」の簡単なレイアウト
- ロゴやキャラクターを使ったオリジナルデザイン
- ブランドガイドラインに沿った色・フォントの提案
など、デザイン面での不安もまとめてご相談ください。
神戸を拠点に全国対応 オンライン打ち合わせも可能です
オリジナルグッズ制作.comは神戸の老舗文具店が運営しており、全国からのご相談・ご注文に対応しています。Zoom等を使ったオンラインミーティングも可能ですので、遠方のお客様でもスムーズにお打ち合わせができます。
まとめ ノベルティ制作は「目的」と「リソース」で社内か外注かを選ぶ
ノベルティ・オリジナルグッズ制作は、
- 目的・ターゲット・予算・納期を先に整理する
- 制作の頻度とボリューム、社内リソースの有無で内製か外注かを判断する
- 重要度の高い案件ほどプロの力を活用し、ブランド価値を高める
という視点で考えると、迷いが少なくなります。
内製と外注の「どちらが正解」というよりも、案件ごとにベストなバランスを探していくことが大切です。「自社の状況だとどう考えるのが良いだろう?」と感じられたら、ぜひ一度オリジナルグッズ制作.comまでお気軽にご相談ください。企画段階から一緒に、最適なノベルティ・オリジナルグッズの形を考えていきます。
























